問題の先送りと、カミングアウトについて

最初に、正直に言います。
この記事を書くべきかどうか、ずいぶんと迷いました。

なぜなら、ここで書く「カミングアウト(告白)」は、あなたの人生にとってあまりにも大きな大きな分岐点になるからです。

厳しいようですが、私は他人の人生に責任を持つことはできません。

それでも、やはり書こうと決めたのは、「問題の先送り」は事態をどんどん悪化させ、最終的には取り返しのつかないところまであなたを追い詰めてしまうからです。

👤 嘘を重ね、自死まで考えた私の経験談

少し、私の経験談をさせてください。
30年余りギャンブルに浸かっていた私は、何度も何度も借金を繰り返しました。以前の記事でも書いた通り、法の力(債務整理など)も二度借りました。

自分でどうにもならなくなったタイミングで、その都度、家族にカミングアウトしてきました。家族にとっては、ある日突然どん底に引きずり込まれたようなものです。もの凄く困惑し、傷ついたでしょう。それなのに、私はそれを何度も何度も繰り返してしまったのです。

自分で自分をどう扱えばいいのか分からなくなり、いつしか「自死」という言葉がずっと頭をよぎるようになりました。実際に何度も行動に移そうとしましたが、直前で実行できず、ますます自暴自棄に陥る毎日でした。

「これ以上は、絶対に家族に迷惑をかけられない」

そう思い、離婚の申し入れも含めて、すべてを失う覚悟で「最後のカミングアウト」をしました。

その時です。妻の方から、「お父さんは、依存症やと思う」と、あるYouTubeの動画を見せられたのです。
すでに妻は私を疑い、陰で一生懸命に調べてくれていたようでした。

この状況になり、私は「もう隠し事は一切必要ない」と感じました。借金の事実だけでなく、自分が何に苦しんできたのかという心の内をすべて吐き出し、今後のこと、そして今何をするべきなのかについて、夫婦で包み隠さず話し合いました。

このカミングアウトを終えた私の内側には、すべてを失うと覚悟していたのに、大切な家族が残ってくれたことへの「なんともいえない安堵感」が広がっていました。そして、これからの返済と、すっからかんになった蓄えを少しずつ戻していくことへの「覚悟」がカチッと決まったのです。

私にとってこの最後のカミングアウトは、人生の「良い意味での大きな分岐点」になりました。

⚠️ 綺麗事は言いません。最悪のケースもありえます

ただ、家族とはいえ、他者の気持ちや考えはそれぞれです。
現実は甘くありません。最悪の場合、離婚や家族離散になる可能性だって当然あります。すべての方が、カミングアウトによって私のように良い結果を得られるわけではありません。だからこそ、他人の私が「絶対に言いなさい」とは言えないのです。

しかし、これだけは断言できます。

依存症を抱えたまま借金問題を先送りし続ければ、時間の経過とともに、状況は今以上に必ず悪化します。

そして、先送りして事態が泥沼化すればするほど、いざ発覚したとき、カミングアウトの結果も当然「最悪な結果」に繋がりやすくなってしまいます。

問題を起こしたのは自分だと分かっていても、いざ告白すれば、相手に激しく怒られ、責められ、泣かれる……。そんな状況を想像しただけで足がすくみ、勇気を振り絞って行動に移すのがどれほど大変なことか、私は身をもって知っているつもりです。怖くて当然なんです。

✨ 借金問題だけではなく「自分の内面」を打ち明ける

問題の先送りは、事態のさらなる悪化しか生みません。
もし、あなたが勇気を出してカミングアウトをするのなら、単なる「上っ面の借金の金額」だけを伝えるのではなく、しっかりご自身の「心の内(生きづらさや苦しみ)」についても打ち明けてほしいと思います。

勝手な言い分かもしれませんが、「この危機をきっかけに、家族との絆をもう一度深めるんだ」というくらいの強い想いで行ってほしいと願っています。

このように、自分の内面までを曝け出すカミングアウトができれば、ひょっとしたらあなたは、これまでに感じたことのないような、なんとも清々しい気持ちになれるかもしれません。

私自身、あの時に心の中の重い重い荷物を下ろすことができ、目の前の視野がパッと明るくなったことを今でも鮮明に思い出します。

あのカミングアウトの瞬間こそが、私の回復への大きな一歩となり、今の心のゆとり(嘘のない安心な生活)に繋がったことは、紛れもない事実です。

一人で抱えきれないその怖さ、楽生会で一緒に分け合いませんか?
「ひとりぼっちゃアカンで」。あなたの勇気を、私たちはいつでも応援しています。