なぜノートワークが効くのか? 私のギャンブル依存が止まった「安心感の仕組み」
今回は、私がギャンブル依存から抜け出せるようになったキッカケと、楽生会のノートワークの根底にある「仕組み」について、私の実体験を通してお話しします。
単に情報をかき集めて対策に臨んでいるわけではありません。
何度も書いていますが、私のターニングポイントは、すべてを失う覚悟で行った「最後のカミングアウト」でした。
カミングアウト直後は、病院受診や司法書士事務所での個人再生の手続きなど、しばらくは不安を抱えながらバタバタとした時期もありました。しかし、それ以外で特別な環境の変化があったわけではありません。住まいも家族関係もそのままで、嫌々ながらも生活のために仕事もそれなりにこなしていました。
でも、まったく違ったんですよね!
見える景色の明るさや、日常のひとつひとつが……。
今そこにある小さな小さな幸福感が次々と押し寄せ、「自分はすでに幸せなんや!」と気づかされる毎日でした。
たったこれだけのことで、世界がガラリと変わったのです。
その頃に感じていたのは、自分の中にある(あえて言うなら)アンテナのようなものが、自然に、あるいは勝手に色々なものを拾ってくれているイメージでした。決して自分が意図して探すのではなく、自然に入ってくる感覚です。
この感覚に意識が向くようになると、ギャンブル(依存対象)は意識からどんどん遠のいていき、「もう自分には必要ない」と思えるようになっていました。
当時は、「なんでこれまで散々苦しんできたのに、今回はこんなに簡単に抜け出せているんやろ?」と考えていました。
「この感覚を伝えることができたら、他の依存症者の方も、少しでも楽にギャンブルから遠ざかることができるのに……」
日を追うごとに、その気持ちは強くなっていきました。
本を読んでみたり、あてもなくネットの情報を漁ったりもしました。
途中、X(旧Twitter)で依存症のつながりがある方の様子を見て、自分との共通点を探ったりもしました。そこで「思考の癖」が自分自身を苦しめていることには気づいたものの、「では、どうすればいいのか?」という答えは見出せません。
どうしても、しっくりくる答えが出てきませんでした。
そんなある日、依存症とは無縁と思える「潜在意識」について解説されている動画が、たまたま目に留まりました。
その動画を見た瞬間、頭の中にある散らばったピースが、パタパタと組み上がっていくような感覚がしました。
そんな流れから、回復に必要だと思える潜在意識について調べ、現在みなさんにおすすめしている「ノートワーク」に行き着いたのです。
もうひとつ大切なことは、カミングアウト時に得られた「安心感」です。

当時の私は、「すべてを失い、これからは常に返済のことだけを考えて、これ以上家族に迷惑をかけないように生きるしかない」と、悲壮な覚悟をしていました。
しかし実際には、何ひとつ失うことはありませんでした。
「仕方がない、これは病気が原因だったんだ」と認めてもらえ、当時一番のストレスの原因だった仕事についても「転職もやむを得ない」と理解してもらえたのです。
この大きな安心感があったからこそ、私自身の「こころの変化」に気づくための、精神的な余裕が生まれました。
この一連の経験と学びこそが、今に至る楽生会の大元となっています。


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