自動プログラム(潜在意識)
私たちの脳と心は、以下のような順序で行動を生み出しています。

1.各要素の役割
人間の意識はよく「氷山」にたとえられています。
・【潜在意識(無意識)】= すべての土台・自動フィルター(海面の下:約95%)
人間の意識の約95%以上を占める広大な領域です。ここには、過去の経験だけでなく、記憶、本能、親の教育、世間の常識、トラウマ、他人の目から刷り込まれた価値観や信念が蓄積された「心のデータベース」です。
無自覚ですが脳の処理の大半を占め、私たちが「頭で考える」よりも前に、潜在意識が「何に注目し、どう感じるか」のフィルター(脳の機能:RAS)を勝手にかけます。
・【思考(顕在意識)】= 潜在意識の命令を言語化・論理化する(海面の上:約5%)
わずか5%ほどの、自分で自覚できる意識の領域です。
潜在意識のフィルターを通って上がってきた感覚をもとに、「じゃあどうしようか」と論理的に考えたり、作戦(言葉やイメージで何かを組み立てたり判断したりするプロセス)を立てたりします。
・【行動】= 出力(最終的なアウトプット)
思考によって決定されたこと、あるいは潜在意識から直接突き動かされたこと(感情)が、最終的に「身体を動かしたり言葉を発する行動」として現れます。
意識(潜在意識)、思考(顕在意識)、行動は、私たちの日常の意思決定や振る舞いを生み出す一連の「川の流れ」のような連鎖関係にあります。
すべての起点となるのは潜在意識であり、それが顕在意識(思考)に上がってくることで言葉やイメージに変わり最終的に行動という目に見える形になって現れます。
2.一連の流れ
人間が行動を起こすとき、基本的には以下の「上流から下流への流れ」が瞬時に起きています。
【上流】 潜在意識(前提・過去のデータ)
↓
【中流】 意識 ・ 思考(解釈・選択)
↓
【下流】 行動(現実の動き)
↓
結果/成果
↓
新たな潜在意識への蓄積(データベース)
3.一例:苦手意識が作られる「負のループ」
具体例:人前でスピーチをする時
- 【行動・体験】(最初のきっかけ)
- 例:小学生の頃、クラスの前で教科書を読み間違えて、少し笑われた。
- 【思考】(ネガティブな解釈)
- 「恥ずかしい」「私は人前で話すのが下手なんだ」と思考し、強く印象に残る。
- 【潜在意識】(データベースへの蓄積)
- 強い感情(恥ずかしさ・恐怖)を伴った記憶は、重要データとして潜在意識に「人前=危険・苦手」と保存される。
それ以降の「自動ブレーキ」
一度潜在意識に保存されると、次からは「思考」を挟む前に、潜在意識が防衛反応(アラート)を出します。
- 【出来事】
◦「会社で会議の司会を頼まれた」 - 【潜在意識の作動】
◦瞬時に過去の「危険データ」を参照し、意識に「嫌だ、怖い」という感情を送り込む。 - 【思考の正当化】
◦すると思考は「失敗したら評価が下がる」「体調が悪いことにしよう」と、逃げるための理由(思考)を自動で作る。 - 【行動】
◦結局、おどおどした態度になったり、断ったりする(行動)。 - 【再強化】
◦やっぱり上手くできなかった(逃げてしまった)」という結果が、さらに強力なデータとして潜在意識に上書きされる。
このように、サイクルが回るたびに「やっぱり私は苦手なんだ」という思い込み(潜在意識)がどんどん強固になっていくのが、苦手意識の正体です。
……と、ここまで書いたところで、実は私の筆がピタッと止まってしまいました(笑)。
苦手意識の「負のループ」について深掘りしすぎたせいで、私の潜在意識が「これ以上書くとフリーズするぞ」と、まさに自動ブレーキを作動させたようです。潜在意識のパワー、恐るべしですね。
今日はこれ以上ブレーキに逆らわず(笑)、「負のループの仕組みに気づけた!」という小さな成功データを保存して、この記事を閉じたいと思います。
今回は『ブレーキ(苦手意識)』のお話でしたが、当ブログでは、この潜在意識を味方につけて『アクセル(願いを叶える)』を踏む方法についても解説しています。
「私は願いが叶いやすいプログラムになっているかな?」と気になった方は、ぜひこちらの記事もあわせて覗いてみてください!
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